2008-03-22

オフショア開発を成功させたい(4)

ふと、前任者から引き継いだオフショア開発について、客観的に考えてみた。

今は日本で検出した障害を中国で改修を実施する。このサイクルが前任者から引き継いだサイクルで、障害改修のレスポンスであったり、その障害が完治しているか?そこにフォーカスが当たっている気がしていて。品質の確保といいつつも、オフショア開発着手当初の明確な品質目標が曖昧になっている気がしました。

この度、タダでさえ忙しいのにも関わらず、それに輪をかけてある作業を中国側と連携して実施することになりました。
そこで、新たなる試みを。と言うか本来のシステム開発においてあるべき姿で、当たり前のことを当たり前に行うことにしました。実質、日本の開発担当は僕だけですから、自由にやらせて頂きます。そんな感じです。

まずは「開発計画」なるものを日本で徹底的に書き上げ、それに則って開発をすすめることにしました。
本開発の目的・背景の共有、開発規模(スコープ)及び工程、体制、そして開発プロセスの明示、品質目標の明確化、各開発作業においてのアウトプットについて中国側/日本側で徹底的にすり合わせた上での開発着手。
それぞれに目的があります。
まず、開発の目的・背景の理解をさせることで、中国側の意識を向上。
次に、本開発の品質目標を作業着手前に明確にすることで、日本側の品質基準を理解。
その品質目標をクリアするためのポイントは、やはり開発プロセス。今回の場合は、まずはプロトタイプを作成した上で、日本側でコードレビューからソフトウェア試験までを実施し、レビュー結果並びに試験結果を中国側にフィードバックし品質の横展開を狙う。これにより、品質の均一化と開発効率の向上が期待できる。
アウトプットとして、開発ソースはもちろんのこと中国側での試験結果及び品質評価結果を厳密に義務付けることにしました。むしろ、本来の契約時の規約に則っているだけですが。


とにかく今回の開発作業においてはあらゆることを試してみようと思います。
しかし、最初の立上げにとてもパワーを要しており、正直他の仕事もあるのでキツイ。
やるからには色々試してみたいし。

さて、うまくいくかしら。

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